圧倒的な存在感とリーダーシップでリバプールのゴールマウスを守るブラジル代表GKアリソン・ベッカー。その控えとして、ベンチを温め続けているアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーの出番と言えば、カップ戦のみに限られるのが現状。
今年11月に25歳を迎える第2GKは、落ち着いたプレーぶりで出番を得た際にはきっちりと仕事をこなす。昨シーズンにはリーグカップ決勝で11人目までもつれたPK戦で最後のキッカーを務め、チームにタイトルをもたらした。
すでに若手の域から脱しており、プロサッカー選手としてのキャリアを考えると、毎週のように試合でプレーしたいのが本音。アイルランド代表でも守護神の座を掴み取るためにも、所属チームでレギュラーを勝ち取らなければならない。
そんな同選手には、移籍の噂が絶えない。昨夏にも完全移籍で退団の可能性が報じられ、今夏の移籍マーケットでもアンフィールドから去ると噂される。英『The Sun』によれば、リバプールで出場機会の確保が難しい同GKに対して、ブレントフォードが関心を寄せているようだ。
現時点で守護神を務めるスペイン代表GKダビド・ラヤには、元スペイン代表GKダビド・デ・ヘアの後継者を探すマンチェスター・ユナイテッドなどプレミアリーグの複数クラブが興味を抱いており、今夏での退団が囁かれている。
ダビド・ラヤとブレントフォードの契約は2024年6月までとなっており、この夏で売却しなければ、フリートランスファーで移籍してしまうリスクを残すことになる。少しでも移籍金を得たいのはクラブ運営のうえで当たり前の考えで、契約状況が移籍の噂を加速させている。
1000万ポンド(約14億円)から2000万ポンド(約28億円)程度で獲得可能とも伝えられており、元ブラックバーンGKの後任として獲得できれば、お財布にも優しく、賢い補強になり得る。
ただし、懸念事項がないわけでもない。リバプールでの在籍期間こそ長いが、プレミアリーグでゴールを守ったのはわずか4試合のみ。チャンピオンズリーグを含めても6試合しかなく、トップリーグや大舞台での経験不足は否めない。
はたして、クィービーン・ケレハーは今夏の移籍市場でリバプール退団の道を選ぶのだろうか…?