ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラらの後継者に加えて、ナビ・ケイタやジェームズ・ミルナーら今夏に契約満了でチームを去る選手たちの代役を確保しなければならないリバプールは、多種多様なミッドフィルダーに対して関心を寄せている。
凄まじ勢いで選手をかき集めるチェルシーで出番を失いつつあるイングランド代表MFメイソン・マウントを筆頭に、カタールW杯王者でもあるブライトンMFアレクシス・マック・アリスターやバイエルンMFライアン・フラーフェンベルフらが獲得候補として挙がっている。
ブライトンに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドは長らくリバプール移籍が取り沙汰されていたものの、強豪クラブが増えており、莫大な予算を持たない同クラブにとっては高騰する移籍金もあり、争奪戦から離脱したと思われていた。
海外メディア『90min』によれば、リバプールは今もなおエクアドル代表ミッドフィルダーの才能の虜になっており、同選手の動向を追っているようだ。他にも、アーセナルも継続して関心を示しており、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティらも獲得リストに名前を記載している。
ウェストハムMFデクラン・ライスを第一候補に置くアーセナルだが、オプションとしてブライトンMFにも注目している。また、レアル・マドリード相手にドルトムントMFジュード・ベリンガムを逃したマンチェスター・シティは、その代役として検討している。
リバプールが狙うアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターは今夏の移籍市場でクラブを退団することが濃厚になっており、同じタイミングで主力ミッドフィルダー2枚を失いたくないブライトンだが、8000万ポンド(約112億円)を上回るオファーが届けば、移籍に関して協議を始める準備があるそうだ。
ただし、リバプールはひとりの選手に対して、その金額を提示する可能性は低い。ジュード・ベリンガム争奪戦から撤退した理由も移籍金が高くなり過ぎた影響であり、同じような状況に陥ることが目に見えているのに獲得レースに名乗りを上げるとは考えにくい。
この冬にはアーセナルやチェルシーが獲得に向けてオファーを提示したが、要求額には届かなかった。ブライトンは決して首を縦に振らず、選手側が移籍を要求したものの、チーム退団を容認しなかった過去がある。
その後には、2027年までの新契約を結んでおり、獲得はさらに難しくなった印象だ。はたして、21歳ミッドフィルダーがこの夏にステップアップを果たす未来はやってくるのだろうか…?