昨シーズンはフラムで印象的なパフォーマンスを披露し、チャンピオンシップを代表するミッドフィルダーとして名を挙げたポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ。その活躍ぶりやポテンシャルを評価され、昨夏の移籍市場でリバプールにステップアップを果たした。
今シーズンは前半戦こそ途中出場から出番を得ていたが、カタールW杯後はプレー時間がめっきり減少。久しぶりにレスター・シティ戦で6分間のプレーの機会を得たものの、それまではベンチ外で過ごすことも多く、リバプール加入初年度で困難に直面している。
今夏、ミッドフィルダーを多く獲得する予定のチームにおいて、さらに立場が危うくなる同選手にはレンタル移籍の噂が飛び交っている。試合前日のプレスカンファレンスに臨んだユルゲン・クロップ監督はカルヴァーリョの才能に触れつつも、ローン移籍の可能性を示唆した。
「カルバーリョが来季、レンタル移籍する可能性もある。今シーズン、ファビオほど私に感銘を与えた選手はいないよ。彼の働きぶりは、彼に素晴らしいキャリアを与えてくれるだろう。」
移籍先はどこになるかは分からないが、プレミアリーグでレギュラーとしてのプレーを確約してくれるクラブが理想的。チャンピオンシップから昇格したチームであれ、今季下位に沈んだチームであれ、20歳のミッドフィルダーにはピッチでの経験が必要不可欠。
攻撃的ミッドフィルダーとして非凡なものを秘めているだけに、シーズンを通してプレーすることで覚醒の時を迎える可能性は十分にある。ただし、それをアンフィールドで達成することは難しい局面に差し掛かっている。
はたして、元フラムMFと所属クラブはどのような決断を下すのだろうか…?