昨夏から続いている契約更新についての交渉が難航しており、フリートランスファーでの退団を避けるため、今夏の移籍マーケットでの退団の可能性が高まっているイングランド代表MFメイソン・マウント。
シーズン中には中盤の再構築を目指すリバプールが強めの関心を示し続け、同選手の動向に注視してきた。同じくイングランド代表MFジュード・ベリンガムを逃したことで、最優先ターゲットのひとりになったものの、強気のチェルシーを前に争奪戦から撤退もあり得る段階に差し掛かっている。
最近の情報では、8500万ポンド(約119億円)を移籍金として要求しているとも言われ、明らかに適正価格からはみ出した金額をリバプールが支払うとは思えない。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルも本格的に参入してきたことで、チェルシーは強気の姿勢を崩さないだろう。
さらに、リバプールにとっては不利となるニュースが駆け巡っている。海外メディア『The Athletic』によれば、イングランド代表MFの心がマンチェスター・ユナイテッドに傾いているようだ。
エリック・テン・ハフ監督率いるクラブはプレミアリーグ優勝を狙うためにも、ハリー・ケインやデクラン・ライスにマウントを加えたスリーライオンズのトリオ獲得を目指しているとの報道も出回っており、その姿勢に気持ちが傾いているのかもしれない。
ブライトンMFアレクシス・マック・アリスターとの個人合意には近づいているリバプールだが、ナビ・ケイタらが契約満了で退団した穴も埋めなければならず、即戦力クラスのミッドフィルダーをあと2枚くらいは獲得したいところ。
とはいえ、ライバルチームのように潤沢な予算を有しておらず、限られた資金で賢い補強をしなければならない。争奪戦が過熱する前にビジネスを行いたかったが、いまはもう難しそうであり、別のターゲットに視線を移すのが現実的な判断だろう。
はたして、リバプールはこの夏にどのようなミッドフィルダーをチームに迎えるのか。プレシーズンが始まるその時まで目が離せない…!