昨夏の移籍市場でフラムからリバプールに加わったポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ。イングランドに家族で移住して以来、長い年月を過ごしたロンドン拠点のクラブを後にして、新天地へのステップアップを決断した。
シーズンが始まると、途中出場から徐々にプレー時間を増やし、ニューカッスル戦では劇的ゴールで勝利に貢献。ところが、2023年に入ると立場が急変。ベンチ外で過ごす時間も多く、途中からの投入も2回に留まった。
ユルゲン・クロップ監督からの信頼が低下気味の元フラムMFには、イングランド国内外から関心を届いており、同指揮官もローン移籍を否定しなかった。シーズンも終わり、移籍市場が活発化する中、チャンピオンズリーグに出場するクラブが同選手獲得に向けて、リバプールと交渉を始めていると、ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が報じた。
More on Fabio Carvalho news revealed today. Understand UCL club has already started talks with Liverpool to sign Fabio on permanent deal. 🔴 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) May 29, 2023
Liverpool reluctant to sell but possibility of a buy back may be considered as a reasonable outcome given the players desire to play. pic.twitter.com/ouIj4g9SJS
話し合いが開始された事実に加えて、リバプールが完全移籍には前向きではないことにも触れつつも、買い戻し条項を付随した完全移籍の可能性については含みをもたせている。
今年8月には21歳になる若きミッドフィルダーには、プレータイムが必要不可欠。アンフィールドでは最適なポジションを見出せなかった印象も強く、不慣れなウィンガーでの起用でも光るものは見せ付けており、継続的な試合出場で覚醒するポテンシャルは持ち合わせている。
フィジカル面での弱さも懸念ではあるものの、ピッチ上で屈強なディフェンダー陣と張り合うことで、対処法は見つけられるはず。トレーニングだけでは身につけることは困難であり、成長のためにも来季は別のクラブでのプレーが最適解と言える。
別の投稿では、プレミアリーグで戦う数多くのクラブがローン移籍での獲得に興味を持っているとも言われている。はたして、ファビオ・カルヴァーリョおよびリバプールはどのような決断を下すのだろうか…?