6歳の頃からリバプールで能力を磨いてきた21歳MFレイトン・クラークソンだが、トップチームでの出場はわずか3試合のみ。U-18やU-21では印象的なパフォーマンスでチームを牽引し続けたが、昨季のブラックバーン移籍も助けにならず、キャリアは暗礁に乗り上げたかに思えた。
ところが、今シーズンはアバディーンにレンタル移籍で加入すると、第2節セント・ミレン戦からスタメンに定着。以来、スコティッシュ・プレミアシップで29試合に出場を果たす。試合開始から出番を得た試合も27試合を数え、スコットランドでキャリアを転換させることに成功した。
一方、中盤の強化を狙うリバプールでは、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズら若手選手もおり、来シーズンもトップチーム帯同は難しい。アンフィールドでは厳しい状況が続く同選手だが、ふたたびスコットランドに舞い戻る可能性が浮上している。
海外メディア『Press & Journal』によれば、今季プレーしたアバディーンが完全移籍での獲得を狙っており、リバプールと交渉の機会を設ける予定。万が一、移籍金で合意できない場合にも再レンタルを希望しており、幼い頃から育ったクラブに別れを告げる日が近づいているようだ。
リバプールとしても、トップチームの戦力として計算していない選手だけに売却し、別の選手に予算を回すのは良い選択だろう。評価額がいくらになるかは見当も付かないが、多少譲渡したとしても、アバディーンでも支払える金額に落ち着く可能性は高い。
はたして、レイトン・クラークソンはなかなか芽が出なかった時期を経て、スコットランドで花を咲かせることになるのだろうか…?