2015年の夏にホッフェンハイムからリバプールに加入した元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノは、繊細なタッチでセンターフォワードらしからぬプレースタイルを確立し、両ウィングのゴールを演出するだけでなく、自らもゴールシートに名前を刻み続けた。
契約更新をせずに、現行契約が切れ次第、リバプールを退団することを決断した同フォワード。一緒に数々のゴールを奪ってきたエジプト代表FWモハメド・サラーは同選手のアンフィールドでの貢献度を称賛しつつ、今後のキャリアに対して声援を送った。
「ひとつの瞬間だけを選べないよ。僕たちは6年間、一緒に過ごしてきた。フィールドの中でも外でも、たくさんの良い瞬間を共有してきたんだ。」
「ロッカールームでは、彼は僕のすぐ隣に座っているので、ほぼ毎試合一緒に話し、一緒にプレーしてきた。」
「彼のことを話すのはとても感慨深い。彼と彼の家族が幸せになるのであれば、それが僕の願いだよ。」
「彼は我々にとって本当に重要な選手だった。彼はクラブのためにすべてを捧げ、常に謙虚であることを心がけ、懸命に働いてきた。とても重要な存在であり、また、本当に良い人間なんだ。」
「本当に大きな役割を果たしてきた。あまり感情的になりたくはないが、彼の今後の活躍を願っていますよ。」
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本拠地最終戦となったアストン・ヴィラ戦では、自身のアシストからフィルミーノの得点を演出。サディオ・マネ含め、言葉では説明できない連携を見せ付け、リバプールをふたたび黄金時代に導いたフロントスリーもいまやエジプト代表ストライカーを残すのみとなった。
今夏には中盤の刷新を試みるリバプールだが、ユルゲン・クロップ監督が作り上げてきたチームに別れを告げるときが近づいており、これからは20代の選手を中心として新章の幕開けが待ち受けている。
年々若返るチームにおいて、モハメド・サラーの経験はより一層欠かせないものになる。ベテラン、中堅、若手が見事に融合し、ふたたびプレミアリーグ王者に返り咲くことはできるのだろうか…?