ユルゲン・クロップ監督が就任して以来、中盤を引っ張り続けたジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョがアラサーになり、37歳MFジェームズ・ミルナーも今季限りで退団。リバプールはミッドフィルダー陣の刷新を目指し、この夏に積極的な補強に乗り出している。
今季は6位でフィニッシュし、プレミアリーグ全体を驚かせたブライトンでスタメンを張り、カタールW杯でも優勝に大きく貢献したアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター獲得に近付いていたリバプールは、ついに個人合意に至り、明日・明後日にはメディカルチェックも予定され、数日中には公式発表になるかもしれない。
気になるのはブライトンに支払う移籍金。一時は7000万ポンド(約98億円)ともまで言われた契約解除金だが、ベン・ジェイコブ氏(スポーツジャーナリスト)は4500万ポンド(約63億円)以下になる可能性を示唆する一方で、英『The Indepedent』は4500万ポンドから5500万ポンド(約77億円)と幅を持たせている。
しかし、報道されている4500万ポンドすらも下回る金額が契約解除金として設定されており、リバプールがそのバーゲン価格で獲得するためにも、契約合意を急いだ背景があると、ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が伝えた。
The release clause for Alexis Mac Allister is lower than reported £45/50m. ✨🇦🇷 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 5, 2023
This is why Liverpool feel this could be a bargain as they want to get documents signed this week after booking medical tests to be completed in 24/48h. pic.twitter.com/9OD6vRXNlb
これまで獲得を目指していたイングランド代表MFコンビ、ジュード・ベリンガムやメイソン・マウントに対して、所属クラブが要求している金額からすれば “まさにバーゲン” と言える。プレミアリーグでの経験は豊富で、W杯決勝の舞台も経験しており、24歳という年齢からしても、リバプールにとっては最高のビジネスになった。
本当の金額が出てくるかはわからないが、英『The Indepedent』が報じているように5500万ポンドでも十分に安い。同僚のエクアドル代表MFモイセス・カイセド獲得には8000万ポンド(約112億円)以上が必要とも言われており、オーナー陣やクロップ監督が述べていた通り、賢い取引が実現された。
ふたたびチャンピオンズリーグに戻るために、来季はアンフィールドでスタメンとして活躍してくれることを期待してやまない…