シャルケからフリートランスファーで加入した元カメルーン代表DFジョエル・マティプやディフェンスリーダーとして最終ラインをまとめるオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクらがまもなく32歳を迎える。
24歳のフランス代表DFイブラヒマ・コナテが、トレント・アレクサンダー=アーノルドのポジションもカバーするなど無双なパフォーマンスを披露しているが、26歳DFジョー・ゴメスは好不調の波が激しく、2019-2020シーズンのようなプレーを取り戻せていない。
世代交代も視野に入れないといけないリバプールは、ミッドフィルダーの刷新に加えて、この夏に新たなセンターバック確保にも動いている。フランクフルトDFエヴァン・エンディカやアヤックスDFユリエン・ティンバーらが候補に挙がる中、ふたたびポルトガル方面から補強するかもしれない。
ポルトガル紙『A Bola』によれば、リバプールは同じく候補のひとりとして名前が浮上していたスポルティングDFゴンサロ・イナシオ獲得に動き出すようだ。
なお、4500万ユーロ(約58.5億円)もの契約解除条項が設定されており、満額を支払うクラブがいれば、所属クラブは売却にも前向きとも伝えている。支払い方法や時期については交渉を進める余地がありそうで、ミッドフィルダー獲得に予算の大半を投じるリバプールにとってはお財布に優しいビジネスになり得る。
今シーズンもスポルティングでスタメンを務め、リーガ・べウィンでは33試合に出場。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグでもそれぞれ6試合に出場を果たしており、21歳ながらも大舞台での経験も豊富だ。
決して筋骨隆々で身長のあるセンターバックではないものの、今時のディフェンダーに求められるスピードや足元の技術を備えている。左足が利き足ということもあり、右利きのセンターバックしかいないリバプールに新たな要素をもたらしてくれる。
インフレが加速するサッカー界において、21歳という年齢、残りの契約年数や持っている能力を合わせても約58.5億はもはや安い部類。
はたして、ポルトガル代表としても2試合で出場経験のあるセンターバックは、プレミアリーグにステップアップを果たすのだろうか…?