中盤での強度を保ち、ユルゲン・クロップ監督の代名詞とも言えるゲーゲンプレスの再建を狙うリバプールは、この夏の移籍市場でミッドフィルダー陣の刷新を図る。ナビ・ケイタやジェームズ・ミルナー、アレックス・オックスレイド・チェンバレンらが契約満了に伴い退団していることもあり、大幅な入れ替えが予定されている。
イングランド代表MFジュード・ベリンガムが大本命であったが、高騰し過ぎた移籍金から撤退を決定。噂レベルのミッドフィルダー含めて、多種多様な選手の名前が浮上しては消えたが、プレミアリーグが終了するや否や、リバプールはアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを獲得してみせた。
さらなる中盤の強化を目論むリバプールは、すでに次なるターゲットに照準を絞っている。英『Liverool Echo』イアン・ドイル記者は、同クラブの現時点での進捗について触れ、ケフレン・テュラム、クアディオ・コネ、ライアン・フラーフェンベルフの3選手が優先的に扱われていると綴った。
「フランス人デュオ、ケフレン・テュラム(ニース)と、シュマットケの息子ニルスが先週スポーツディレクターに就任したボルシア・メンヒェングラートバッハのクアディオ・コネは、優先的かつ獲得可能なターゲットとして、リバプールの候補リストに残っている。ライアン・フラーフェンベルフもそのひとりだが、バイエルン・ミュンヘンは、昨夏にオランダ人選手と契約したばかりで、売却に乗り気ではないようだ。3人とも22歳以下である。」
「チェルシーのイングランド代表、コナー・ギャラガーについては、以前から監視していたが、今のところ、それ以上のことはない。ジェームズ・ミルナーとアレックス・オックスレイド・チェンバレンの退団が迫っていることから、ホームグロウンの必要性を気にしているが、誰を獲得するときに過度に影響することはないだろう。メイソン・マウントはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍に近づいている。」
「ウォルバーハンプトン・ワンダラーズのマテウス・ヌネスへの関心も、ここ数週間で冷めてしまった。また、ニューカッスル・ユナイテッドのブルーノ・ギマランイスの大ファンだが、このブラジル人選手の移籍がほぼ不可能であることを認識している。」
状況は刻一刻と変わっており、ケフレン・テュラムに関しては所属クラブと交渉の席に着いているとも報じられており、ライアン・フラーフェンベルフは選手個人は移籍を希望しているとも言われており、その真意も計りかねる。
昨夏にはフランス代表MFオーレリアン・チュアメニを逃し、昨シーズンの不調を招いただけに、中盤強化に本腰を入れたリバプールがどのような選手を連れてくるか注目し続けたい…