ミッドフィルダー陣の再構築に全神経を傾けているリバプールは、早いタイミングでブライトンからアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを獲得し、この夏の移籍市場において幸先の良いスタートを切った。
リバプールは動きを止めることなく、クアディオ・コネ、ケフレン・テュラム、ガブリ・ベイガ、ライアン・フラーフェンベルフらに関心を持っており、代理人に接触を図りつつ、獲得可能かどうか探りを入れている。加えて、左利きのセンターバックにも興味を抱いており、マーケットを見渡している段階だ。
そうした状況だからこそ、様々な選手の名前が浮かび上がっては消えていく。直近では、ジェームズ・ウォード=プラウズ(サウサンプトン)やバンジャマン・パヴァール(バイエルン・ミュンヘン)、フェデリコ・キエーザ(ユベントス)らに候補に挙がっていると報じられていたが、海外メディア『the Athletic』ジェームズ・ピアース記者がその噂を全否定した。
プレミアリーグから降格し、来季はチャンピオンシップで戦うサウサンプトンは、予算削減のためにも主力放出は免れない。中でも、イングランド代表経験もあるジェームズ・ウォード=プラウズは人気銘柄で複数クラブが狙うと言われるが、28歳という年齢やプレースタイルからリバプールの補強条件にマッチしていない。
バイエルンとの契約延長を拒否し、来年にはフリートランスファーとなるフランス代表DFバンジャマン・パヴァールにリバプールが問い合わせを行ったとのニュースも出ていたが、左側のセンターバックを求めるクラブにとって、オプションと数えていないようだ。
フェデリコ・キエーザは言わずもがなで、ユーロ2020以外であまり輝いておらず、ましてフォワード陣の補強は優先度が低く、リバプールが狙うわけもない。
他のメガクラブに比べて資金力が限られるリバプールだけに、賢い補強プランが要求されており、希望する条件に合うかどうかはスカウティングチームの目利きが試される。
来季はふたたびトップ4入りを目指すリバプールは、この夏に適切な補強を完遂し、昨シーズンの不調から復活を遂げることができるだろうか…?