2016年にトップチームデビューも飾ったシャルケとの契約満了に伴い、フリートランスファーでリバプールに加わった元カメルーン代表DFジョエル・マティプ。オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクとともに盤石な最終ラインを形成し、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇に貢献してきた。
独特なステップでのドリブルは大きな武器になっており、自ら前線に上がりゴールに絡むことも。守備時も高さや速さを兼ね備え、粘り強いディフェンスで1対1でも簡単には負けず、プレミアリーグでもトップレベルのセンターバックとして名を馳せた。
しかし、32歳を目前にし、今シーズンはキャリアの下降を感じせざるを得ないパフォーマンスに終始。全盛期と比べるとプレー強度は下がっており、この夏の移籍が頻繁に取り沙汰されてきた。現役時代にはリバプール一筋で活躍した元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーは同選手を売却し、新たに左利きのセンターバック獲得を提案した。
「ディフェンス陣を見ていると、今のジョエル・マティプは残り1年だと思う。1000万ポンド(14億円)があるなら、値段がどうであれ、移籍するのが正しいのだろう。」
「彼らは左側のセンターバック、左利きのセンターバックが必要だと思う。多くのチームにいるが、我々にはいない。左利きの選手がいれば、何かプラスになる。」
「左サイドバックを獲得するのではなく、もしこのフォーメーションを続けるのであれば、そのエリアで誰か、最終ラインの役割を果たせるセンターバックを買うべきだろうね。左サイドのセンターバックで、その左サイドバックの仕事もできる選手は絶対に必要だ。」
Redmen TV
ミッドフィルダー陣の大幅な入れ替えに取り組む予定のリバプールは、まずは中盤の選手との契約を結ぶために動いている。一方で、センターバックも補強ポイントに挙がっており、ナサニエル・フィリップスの退団にも備えて、様々なディフェンダーとの関係が報じられている。
ミッキー・ファン・デ・フェン(ヴォルフスブルク)やゴンサロ・イナシオ(スポルティング)、ユリエン・ティンバー(アヤックス)などヨーロッパで好パフォーマンスを見せる若手選手の名前が連日のように浮上しており、現時点ではその真意は掴みにくい。
ミッドフィルダー陣の補強が完了次第、センターバック獲得に動くかもしれないリバプール。クラブOBが進言するように、左側・左利きのディフェンダー確保を成功させることができるのだろうか…?