2011年の夏にサンダーランドからリバプールに加わったイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは、放出候補に挙げられる時期はありつつも、スティーブン・ジェラードからキャプテンマークを引き継ぎ、ユルゲン・クロップ監督の就任も後押しとなり、プレミアリーグを代表する選手に成長を遂げた。
国内リーグだけでなく、チャンピオンズリーグやリーグカップ、FAカップ、クラブW杯と数々のタイトルを勝ち取り、いくつものトロフィーを掲げてきた百戦錬磨のベテランMFだが、シーズン途中に開催されたカタールW杯によって、本来のプレーを出せなかった時期があったと苦悩を告白した。
「正直なところ、今シーズンは、多くのものを奪われた。」
「ワールドカップが終わってからが一番大変な時期だった。1月と2月は、僕のエネルギーレベルはかなり低かった。トレーニンググラウンドで多くのエネルギーを発揮することが、自分の大きな特徴なんだ。」
「特に新年はその傾向が強くて、タフな時期だった。でも、そこから抜け出し、シーズンの最後の数カ月は、少し自分らしくなった気がするね。」
BBC
カタールW杯後にも引退が噂されてきたが、依然としてイングランド代表の精神的支柱として君臨。33歳と代表から離脱する選手も増える年齢に差し掛かっているものの、サンダーランド出身MFに代表引退は頭の片隅にすらないようだ。
「いや、プレーができなくなったり、チームに影響を与えられなくなったりしたときに、どうするのがベストなのか考えることになると思うんだ。」
「僕にとっては、国を代表して遠征することが大好きだし、楽しいし、できるだけ長く続けたい。ピッチの内外で大きな役割を担っていると感じているし、本当に好きなんだ。」
「でも、今年はワールドカップがあったため、多くのことを経験した。それは年齢に関係なく、多くの選手にとって同じことだったね。」
BBC
中盤強化に取り組むリバプールにおいて、来シーズンは今季ジェームズ・ミルナーが担っていたように、試合終盤に投入されて、試合を締める役割が増える可能性が高まっており、キャリアも終盤に足を踏み入れている。
ただし、最近は医療やフィットネスの進化により、年齢を重ねても活躍できている選手が増えつつあり、ミルナーもまさにそのお手本だ。30代中盤〜後半になっても、ピッチでチームメイトを鼓舞し続けるミスター・キャプテンの姿を長く見ていたい…