レッドブル・ザルツブルクからサウサンプトンにステップアップを果たした若かりし頃のセネガル代表FWサディオ・マネ。2年間にわたり在籍した同クラブでは、通算75試合25ゴール14アシストを記録し、ヨーロッパでの屈指のアタッカーとして評価を高めた。
2016年の夏に、ユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールに加入すると、すぐさま実力を発揮。翌シーズンに加わったエジプト代表FWモハメド・サラーとともにチームの得点源として、昨夏に退団するまでに269試合120ゴールと脅威的なペースでゴールを量産した。
2015年までサウサンプトンでともにプレーしていた元フランス代表MFモルガン・シュネデルランは、加入したマンチェスター・ユナイテッドで指揮を執っていたルイ・ファン・ハール監督から同選手を勧誘するように求められていたことを明かしつつも、その勧誘は失敗に終わったようだ。
「初日から、彼が何かを持っていることがわかった。」
「実際に活躍できるようになるには、数ヶ月間の時間が必要だった。そして、彼がゴールを決め始めた途端、ゲームオーバーとなった。驚異的だった。」
「ルイ・ファン・ハールから、彼をマンUに誘うように言われたのを覚えている。私もできるだけ誘おうとした。でも、彼はもう1年残ってリバプールに行きたがっていたんだ。」
「彼の選択は素晴らしかったと思う。彼は当時、手がつけられなかったリバプールというチームにたどり着いたんだ。」
Players Pod
エリック・テン・ハフ監督が就任して以来、蘇りつつあるマンチェスター・ユナイテッドだが、2015年や2016年当時は迷走中。どんな能力が高い選手であっても成功は難しい時期を過ごしていただけに、アンフィールドに新天地を求めたのは正解だった。
リバプールで世界でもトップレベルのストライカーに成長し、セネガル代表をW杯に導いた。負傷により、ワールドカップ本戦には出場できなかったが、アフリカ人選手特有のアスリート能力に加えて、ゴール前での高い決定力は相手ディフェンスを震え上がらせた。
バイエルン・ミュンヘンではピッチ内外で苦しんでおり、悪評が立っているものの、まだまだ衰える年齢ではない。フィジカルに頼らないプレーに移行しなければならない時期に差し掛かっており、プレミアリーグ復帰も囁かれているが、どうなるのだろうか…?