一時代を築いたジョエル・マティプやフィルジル・ファンダイクが30歳を超えており、新時代を始めるためにも、新たなセンターバックに注目するリバプール。第5CBナサニエル・フィリップスも今夏での退団が濃厚で、将来に向けて最終ラインを整え始めたい。
大人気銘柄、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオル獲得は非現実的。アヤックスDFユリエン・ティンバーら即戦力候補がリストアップされる一方で、ポテンシャルの高い10代ディフェンダーのスカウティングにも余念がない。
海外メディア『Foot Mercato』によると、パリ・サンジェルマンに所属するフランスU-19代表DFエル・シャダイル・ビチャブに対して、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドの両クラブが興味を抱いているようだ。
2005年生まれの17歳センターバックは、1.96mと高身長ながらも高いアスリート能力を有し、最近のセンターバックには必須となった巧みなボールコントロールも持ち合わせる。恵まれた体躯でフィジカル勝負でも容易には負けず、自らボールを前線に運ぶこともできる。
17歳にも関わらず、今シーズンはトップチームに昇格。リーグ・アンでここまで10試合に出場しており、スタメン出場も4回を数える。期待の大きいセンターバックは、バイエルン・ミュンヘンとの試合でチャンピオンズリーグの舞台も経験しており、トッププレーヤーへの道を歩み始めた。
2024年6月までPSGと契約を結んでおり、所属クラブは契約延長を希望しているが、現時点で契約更新に至っていないこともあり、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ勢が関心を寄せる要因となっている。
ただし、両クラブに移籍したとしても、レギュラー定着までには激しい競争が待ち受けている。経験値で圧倒的にビハインドのフランスU-19代表DFが毎週のように試合に出るのは難しく、まずはフランスで着実にレベルアップを試みるのが先決だろう。
はたして、エル・シャダイル・ビチャブは慣れ親しんだクラブでの成長を選ぶのか、新天地での成長にチャレンジするのか…その去就には注目が集まる…