平均年齢が高くなった中盤の再構築に取り組んでいるリバプールは、この夏に即戦力級のミッドフィルダーを最低でも2~3名獲得する見込みで、トップリーグが終了を迎えると、移籍マーケットで積極的な動きを見せている。
今夏補強第1号として、ブライトンを6位に導いたアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを破格の移籍金で獲得。さらなる補強を成立させるために、様々なターゲットにアプローチをかけているが、別のアルゼンチン人ミッドフィルダーにも関心を持っているようだ。
アルゼンチン紙『Planeta Boca Juniors』によれば、リバプールのスカウトがボカ・ジュニアーズの試合を観戦し、同クラブで守備的ミッドフィルダーとして活躍するアルゼンチンU-20代表MFアラン・バレラのプレーぶりをチェックした。
今年3月にもスカウトが試合に訪れており、継続的に成長を見守っているそうで、バルセロナやニューカッスル含め5つのクラブが同選手の動向を追っている。また、1170万ポンド(約16.4億円)の契約解除条項が設定されており、他のターゲットに比べると安価で獲得可能だ。
2026年まで契約を結ぶ若きミッドフィルダーは、今シーズンも主力を務め、ここまで25試合に出場している。ボカ・ジュニアーズでの通算試合出場数は100試合を超えており、ヨーロッパに旅立つタイミングが刻一刻と迫っている。
南米の選手らしく足元のテクニックは高く、囲まれても落ち着いてボールを保持できる。最終ラインの前でボールを奪われると一気にピンチになるポジションだけに素質は十分で、球際の激しさも持ち合わせている。
ヨーロッパの舞台で活躍できるかは未知数なため、いますぐにリバプールが獲得を狙うことはないだろう。あくまで成長具合をチェックしているだけであり、世界各国に派遣されたスカウトチームの仕事だ。
まずはスペインやイタリアなどラテン系の国々に移籍し、実績を積むのが先決。プレミアリーグでも、ブライトンらは南米にネットワークを持っており、育成もうまく、理想的な移籍先になるかもしれない。
いきなりビッグクラブに加入するのではなく、少し遠回りしてからでも21歳という年齢を考えれば遅くはない。数年後の期間で見てみれば、アラン・バレラがアンフィールドでプレーしている未来も想像できないこともない…