フローニンゲン、セルティック、サウサンプトンと順調にキャリアを積み重ねたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは2018年1月にリバプール加入すると、最終ラインを統率。アリソン・ベッカーとともに弱点を強みへと変えてみせた。
しかし、2020-21シーズンに負った大怪我により、1対1での絶対的な強さが影を潜め、キャリアはピークを越した印象が否めない。それでも、見事なリーダーシップでディフェンダー陣をまとめ、正確なロングフィードやコーナーキックでの高さは、相手の脅威になっている。
オランダ代表ではリバプールでの活躍を見せれているとは言い切れず、ロナルド・クーマン新監督が復帰してからは代表の成績も芳しくない。母国開催となったネーションリーグでも、クロアチア代表やイタリア代表に敗れ、地の利を活かせなかった。
この結果に憤慨しているのは、オランダ代表のみならず、ACミランなどで時代を築いたルート・フリット。フィルジル・ファンダイクとフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)を標的に、彼らの統率力の無さを嘆いた。
「(ロナルド・)クーマン監督とネーションズリーグに参加した選手たちを擁護する材料を探していた。結局のところ、私も選手であったが、自分の国で開催されるサッカーのビッグイベントでこのようなことが起こるのは好ましくない。とてつもない戦いの後、私はクーマン監督と選手たちを擁護することはできない。バカンスに行きたい気分になったかい?」
「オランダの一部の人々からアイドル視され、しばしば大きな拍手を浴びているにもかかわらず、私はこの2人の重要な選手が、必要な時に必要なレベルに達していないことに気付いた。ファンダイクとデ・ヨングにはリーダーシップがないと思う。」
「実際、私は彼らにないものを求めている。彼らは自分たちのプレーにもっと注意を払う必要がある。監督がピッチ上でリーダーなしに仕事をするのは難しいから、ファンダイクとデ・ヨングがリーダーになるべきだということになっている。」
De Telegraaf