10代でトップチームデビューを飾ると、トレント・アレクサンダー=アーノルドは右サイドバックのレギュラーに定着。守備対応は批判の対象になることも多いが、多種多様な長短のパスや強烈なミドルシュートは魅力満点で、プレミアリーグでも屈指の攻撃能力を有する。
2018-19シーズンからは国内リーグで二桁アシストを記録し、今シーズンこそ9アシストに減少したが、偽サイドバックの役割を任されてからは大幅に巻き返し、最後の10試合で7回も得点をアシストし、調子をふたたび取り戻した。
ユーロ予選に臨んだイングランド代表では、久しぶりにミッドフィルダーとして出場。前回は何もできずに終わったが、クラブにおいて中盤でプレーすることを覚えた今回は、効果的なパスを何本も連発し、ミッドフィルダーへのポジション変更を待望する人々も多い。
アンフィールドで一時代を築き、イングランド代表としても26試合7ゴールを決めた元リバプールFWロビー・ファウラーは同選手の能力を称え、ケビン・デ・ブルイネやデイビッド・ベッカムらの名前を出し、イングランドでレギュラーになるべき選手であると主張している。
「トレントは生まれ変わる必要はない。」
「もしトレント・アレクサンダー=アーノルドが明日リバプールの放出リストに載ったなら、ヨーロッパのトップクラブはこぞって彼との契約を望むだろう。」
「ペップ・グアルディオラはマンチェスター・シティで彼を気に入るだろう。レアル・マドリード、バルセロナ、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンも同じだ。」
「だから、トレントがガレス・サウスゲート監督の選考に入るために、自らを改革しなければならないという説は信じていない。先週行われたユーロ予選の2試合で、イングランドはマルタと北マケドニアと対戦し、彼は中盤で素晴らしいプレーを見せた。」
「今、解説者たちが投げかけている大きな疑問は、彼がワールドクラスの相手に通用するかどうかということ。しかし、アレクサンダー・アーノルドは、サイドバックだろうと、ミッドフィルダーだろうと、イングランド最高の11人のひとりなんだ。」
「彼はサウスゲートのチームシートに最初に名前が載るはず。ボールを提供するクオリティは、叩かれ続けてきた守備の欠陥を凌駕する。」
「アレクサンダー・アーノルドは、イングランドに欠けていた創造性を与えてくれる。」
「パスの質と種類は、ケビン・デ・ブルイネに匹敵する。セットピースにおいて、デイビッド・ベッカム以来、最高なイングランド人選手だね。」
The Mirror