2011年からリバプールに在籍し、スティーブン・ジェラードからキャプテン・マークを引き継いだイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン。ユルゲン・クロップ監督が就任してからは、数々の優勝トロフィーを掲げ、勝ち取れるタイトルをすべて手に入れてきた。
ガレス・サウスゲート監督の信頼も厚く、33歳ながらもイングランド代表の主軸を担う。アンフィールドでは通算492試合に出場を果たし、同国代表でも77試合に出場。高いキャプテンシーで周りを引っ張るリーダーは、新シーズンも当然リバプールでプレーするものと見られていた。
しかし、ジェラード監督が就任したアル・イテファクが強い関心を示しており、ヘンダーソンを誘惑し続けた。それでも、元サンダーランドMFはサウジアラビア行きを拒否し、リバプールとイングランド代表でのプレーに集中する決断を下したと、ベン・ジェイコブス氏(スポーツ・ジャーナリスト)が伝えた。
Exclusive: Jordan Henderson will NOT join Steven Gerrard at Al-Ettifaq.
— Ben Jacobs (@JacobsBen) July 12, 2023
Understand Henderson is focused on Liverpool despite the interest and feels staying at Anfield is also best for his Euro 2024 chances.🔴 pic.twitter.com/V9gzERizrB
中東クラブは2年契約 + 1年の延長オプションに加えて、現在の給与から50%アップを提示していたとも報じられており、サウジアラビア移籍でお財布は確実に潤ったはず。ジェラード監督はもちろん、ロベルト・フィルミーノら旧友とも再会でき、今後発展する可能性があるサウジ・プロフェッショナルリーグは魅力的に映ってもおかしくはない。
ただし、昨シーズンは本人含めて、不本意なシーズンを過ごしただけに、新たなシーズンで挽回を狙う。さらに、来夏にはEURO2024を控えており、イングランド代表で有終の美を飾るためにも、プレミアリーグでのプレーを選択したのだろう。
ジェームズ・ミルナーが抜け、ファンダイクやロバートソン、アリソンがいるにせよ、ずば抜けたリーダーシップはリバプールに欠かせない。来季は出場時間こそ減少する見通しだが、類稀なる存在感を発揮してくれるはずだ…