急浮上してきたリバプールMFジョーダン・ヘンダーソンの去就が不安定になっている。あくまで噂に過ぎないと思われた、スティーブン・ジェラード監督が率いるアル・イテファクからの関心が薄れることなく、現在の給与の4倍とも言われる週給700,000ポンド(約9800万円)で、イングランド代表MFを誘惑し続けている。
先日にはベン・ジェイコブス氏(スポーツ・ジャーナリスト)が自身のSNSで、キャプテンの退団を否定したものの、事態は急展開を迎えている。ヘンダーソンはサウジアラビア移籍に気持ちが傾いており、近くクロップ監督との話し合いが待ち受けていると、海外メディア『The Athletic』が報じた。
2025年まで契約を残す33歳ミッドフィルダーは、アンフィールドの象徴とも言える存在に成長し、数々のタイトルを掲げてきた。絶対的なリーダーは、ピッチ内外でプロフェッショナルを体現し、周りの選手たちを引っ張り続けてきた。
この夏には、長らく副キャプテンを務めてきたジェームズ・ミルナーが去り、元サンダーランドMFの高いリーダーシップが必要不可欠で、ユルゲン・クロップ監督にとっても手放したくない選手のひとりであることは間違いない。
リバプールはまだ正式なオファーを受け取っておらず、ヘンダーソンが退団の決断を下した場合には、アル・イテファクとの移籍金合意が必要となる。今夏にチェルシーからサウジアラビアに移籍した元セネガル代表DFカリドゥ・クリバリの取引では、2300万ユーロ(約29.9億円)がチェルシー側に支払われており、年齢や活躍などを考えれば、同等の移籍金を要求する可能性がある。
はたして、2011年からアンフィールドでサポーターを沸かせてきたベテランミッドフィルダーは、リバプールでの生活に終止符を打つのだろうか…?