突如として湧いて出たリバプールMFジョーダン・ヘンダーソンのサウジアラビア移籍報道。最初のオファーは拒否したイングランド代表MF。しかし、アンフィールドでの出場機会の減少を背景に、その後に届いた巨額オファー、週給700,000ポンド(約9800万円)とも言われる金額を受け入れた。
すでにユルゲン・クロップ監督にも退団意向を伝えたとされ、リバプールは後継者探しに軸足を移している。ただし、クラブ間合意は成立しておらず、2000万ポンド(約28億円)要求する見通しで、獲得を狙うアル・イテファクがどこまで金額を出せるかに注目が集まる。
サウジアラビアからの巨額契約に噛み付いたのは、アーセナルやリバプールに在籍経験のある元イングランド代表FWジャーメイン・ペナント。アルゼンチン代表の大エースと比較し、給与額に見合わないと辛辣なコメントを残した。
「クレイジーだし、彼らが彼のどこを見ているのかわからない。彼らはリオネル・メッシを引き抜こうとしているわけではない。”ただ” のジョーダン・ヘンダーソンだ。」
「リバプールのキャプテンとしては優秀だが、ゲームチェンジャーだとは思わない。彼のアシストとゴール、その数はとても少ない。」
「彼がリバプールでやってきたことに異論はないだろう。彼はキャプテンであり、リーダーだった。」
「しかし、ジョーダン・ヘンダーソンが目立ったプレーをした試合や、目立った活躍をした試合を教えてほしいね。」
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リバプールでは3年間在籍し、そのうち半年間はポーツマスでローン。アーセナルやアンフィールドで目立った結果を残せずに、その後はストーク・シティで少し活躍したが、素行の悪さなどもあり、世界中のクラブを転々とする現役生活を送っていただけに、妬みを感じざるを得ない。
確かに、メッシと比べるとネームバリューやマーケティング視点では劣るものの、チームをまとめる統率力やキャプテンシーでは世界中でもトップクラスの能力を持っており、ミッドフィルダーとしての素養もプレミアリーグでも屈指のものを兼ね備える。
ペナントは偏見が存分に含まれており、メッシと比較するところにセンスのなさを感じざるを得ない。事実、噂されている給与額に見合うかは未知数だが、スティーブン・ジェラード監督とともに、アル・イテファクを強豪に押し上げるだけの能力はある。
サウジアラビア行きが現実のものとなるのか…これから数日間の動きには注目しつつ、元リバプールFWの言葉は無視してしまって良いだろう…