ミッドフィルダー陣の刷新が完了したかに見えたリバプールだが、サウジアラビアの資金力にふたたび移籍市場に逆戻りを余儀なくされている。対象となっているのが、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョで、後者は中東のクラブからクラブにオファーが届いており、近く移籍が成立する見通しだ。
イングランド代表MFに関しては、アルエティファクが移籍金なしで獲得できると見込んでいたため、2000万ポンド(約28億円)を要求するリバプールとの交渉が難航。現時点では正式なオファーが届いておらず、選手側と巨額オファーに合意している段階。
チアゴ・アルカンタラが同じくサウジアラビアからのオファーに首を横に振った一方で、週給700,000ポンド(約9800万円)を受け取る契約に承諾したヘンダーソンには、金額に値しないや金を稼ぐことに対して、あまり良い印象を持たない層が一定数存在する。
しかし、自身もアル・カーディシーヤ・アル・コバール(サウジ ファースト ディビジョン リーグ)の監督に就任したロビー・ファウラーは、サッカー選手が多額のお金を稼ぐことを否定する理由がわからないとし、お金だけではなく、実力を証明するために中東に渡っていると擁護した。
「金融業者が何十億と稼いでも疑問視されないのに、なぜサッカー選手の給料はこんなにも微妙な話題なのか、私にはまったく理解できない。」
「しかし、ひとつだけはっきりさせておこう。私はジョーダン・ヘンダーソンやスティーブン・ジェラード、あるいはサウジアラビアで働こうとしている人たちを非難するつもりはない。それは単に私がお金を受け取っているからではない。前にも説明したように、私がサウジアラビアのプロリーグより下のリーグで仕事を受けたのは、監督になりたいという野心があるからだ。」
「ジョーダンのことはよく知っているし、スティーブン(・ジェラード)とも一緒に育った。スティーブンも僕と同じで、監督になりたいし、自分を証明したいと思っている。今、彼はビッグクラブの後ろ盾を得ている。トップに立つ野心を持つ監督にとっては、絶好のチャンスだ。」
The Mirror