リバプールMFファビーニョが、昨季までともにプレーしていた元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノと同じルートを辿り、サウジアラビアでのプレーが近づいている。個人契約にも合意済みで、リバプールも正式オファーを受け取っており、移籍の発表は時間の問題だ。
今年10月には30歳を迎えるものの、まだ29歳。プレミアリーグのみならず、チャンピオンズリーグでも活躍できるだけの年齢で、発展途上のサウジ・プロフェッショナルリーグに移籍するメリットは選手としては少ないが、給与面では利点が多く、生活や家族のためを考えると十分に選択肢のひとつにはなり得る。
ただし、現役時代にはチェルシーなどで活躍した元フランス代表DFフランク・ルブーフは、30歳以下の選手がヨーロッパでの大舞台を捨てて、中東クラブに加入することを否定しつつも、ファビーニョがそのような決断を下したことを嘆いた。
「30歳以上、あるいは32歳や33歳で、ジョーダン・ヘンダーソンやロナウド、クリバリのような選手であれば、お金を得て家族を守りたいのであれば、そこへ行くのはフェアなことだ。」
「もし、30歳以下の選手を見かけたら、申し訳ないが、世界最高のリーグに何年か活躍できるはずだから、そこに行くべきではないと言うだろう。」
「実に悲しいね。彼がトップにいた頃を覚えているし、主力選手の一人だった。リバプールがここまで成功したのは、彼のような選手がプレミアリーグに来て才能を発揮したからだ。ファビーニョもその一人だった。」
「ヘンダーソンと一緒に中盤にいたとき。彼らは本当に素晴らしかった。おそらく、世界最高のディフェンシブMFの2人だね。」
ESPN