想定以上にミッドフィルダー陣の入れ替えが進むリバプールは、契約満了でチームを離れたジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンに取って代わるように、アレクシス・マック・アリスターとドミニク・ソボスライをチームに迎えた。
中盤の補強が終了かに思えた矢先、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョのサウジアラビア移籍が近づいており、チアゴ・アルカンタラにも移籍の噂が燻っている。昨シーズンから6名もの中盤選手が退団する可能性を残す中、リバプールは移籍市場でミッドフィルダー探しにアクセルを踏むことを余儀なくされている。
サウサンプトンMFロメオ・ラビアを筆頭に、ソフィアン・アムラバトやカルバン・フィリップス、シェイク・ドゥクレ、クアディオ・コネら様々な選手の名前が候補に挙がる状況において、新たなベテランミッドフィルダーへの関心が浮上した。
フランス紙『L’Equipe』によれば、リバプールに加えて、アトレティコ・マドリードとアル・ヒラルがパリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティに関心を示しており、新天地になる可能性があるようだ。
2012年の夏にペスカーラからパリに渡って以来、10年以上も同クラブの主軸に君臨。毎シーズンのように中盤に新戦力が並ぶ中でも、高いクリエイティビティ性を見せ付け、30歳になった今でもレギュラーの座を確保している。
昨シーズンは38試合に出場しており、パリでの評価は高い。2026年まで契約を残しており、安い金額での放出は考えられない。それでも、代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏は今夏での移籍を推進しているようで、フランスから脱出する可能性が出始めている。
3つのクラブの中でも、アトレティコ・マドリードが強い関心を抱いており、PSGに問い合わせを実施した模様。
一方で、リバプールが同選手獲得に乗り出す確率はゼロと断言できる。高額な移籍金を要求されることが目に見えており、年齢も30歳と世代交代とはほど遠い。さらに、守備的ミッドフィルダーが本職ではなく、セントラルミッドフィルダーは人数が揃っている。
わざわざイタリア代表ミッドフィルダー獲得に動くのであれば、本人の意思に反しても、ヘンダーソンを残留させる選択を下すはずだ。
アンフィールドでのプレーは夢のまた夢であるものの、長年過ごしたパルク・デ・プランスを離れ、スペインないし中東に新天地を求める展開はあり得るのだろうか…?