サウジアラビア行きが目前に迫っているリバプールMFファビーニョ。アル・イテハドのトップもロンドン入りし、クラブ間での交渉は大詰め。来週までには決着が付く見通しで、2018年からの在籍に終止符を打つことになる。
アンフィールドでは通算219試合11ゴール10アシストを記録。中盤の底で圧倒的なボール奪取能力を発揮し、ゲーゲンプレスの中核を担った。今年10月には30歳になる同選手だが、プレミアリーグやチャンピオンズリーグを勝ち取った元モナコMFは中東行きを選択した。
気になるのが、リバプールは後継者として誰を獲得するか。サウサンプトンMFロメオ・ラビアが筆頭に挙げられるが、移籍金で折り合いが付かず、移籍の話は発展していない。他にも、クリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレらが候補に取り沙汰されているが、プレミアリーグで活躍する他のミッドフィルダーにも関心を示しているようだ。
海外メディア『The Athletic』アンディ・ジョーンズ記者によれば、ブラジル代表MFの後任として、昨季マルセイユからアストン・ヴィラに移籍し、昨シーズンは26試合に出場したフランス代表MFブバカル・カマラも候補に挙がっている。
負傷によって、2度に渡り離脱を余儀なくされたが、タイミングの良い守備や卓越したボールコントロールなど、初めてのプレミアリーグでも能力をいかんなく発揮。タレント揃いのフランス代表でも3試合でピッチに立っており、ユーロ予選でも控えに入っている。
中盤の底でボールを失わずに、激しいプレッシングに合わせた守備対応ができる点は、アンフィールドでも十分に活躍できる素質がある。ファビーニョよりも前線への推進力があり、アンカー・マンというよりも、セントラルミッドフィルダーに近しいプレースタイルの印象。
ボール回収能力、後ろからの組み立て、身体能力など、守備的ミッドフィルダーに求める能力はクラブによって変わる。ファビーニョと同じタイプを狙う保証もなく、まるで違う選手を獲得して、新たなチームに生まれ変わりを図ることもあり得る。
はたして、リバプールはジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョらがサウジアラビアに旅立つ代わりとして、新たに有望なミッドフィルダーを補強できるだろうか…？