ジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタらが契約満了でチームを離れ、ミッドフィルダー陣の入れ替えに取り組んだリバプールは、アレクシス・マック・アリスターとドミニク・ソボスライ獲得で一旦動きを緩めたが、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョのサウジアラビア行きでふたたび中盤確保が直近の課題となった。
守備的ミッドフィルダーを最低でも1枚獲得したいリバプールは、昨夏にマンチェスター・シティからサウサンプトンに加入したベルギー代表MFロメオ・ラビアにご執心。同クラブが要求する金額には納得していないが、2度目のオファーを提示しており、早めの解決を狙っている。
チェルシーも関心を示しており、昨季にプレミアリーグから降格したクラブは依然として強気の姿勢を崩していない。これ以上争奪戦が激しくなれば、移籍金が吊り上げられる可能性もあり、予算的に余裕のないリバプールは撤退を余儀なくされるかもしれない。
イタリア紙『Calciomercato』によれば、かねてよりリバプール移籍が取り沙汰されてきたイタリア代表MFニコロ・バレッラに再注目しており、インテル・ミラノもウディネーゼMFラザール・サマルジッチ獲得に成功した場合には、現在 ”売却不可” としている姿勢を軟化させるようだ。
小柄ながらも中盤のダイナモとして、試合終盤までピッチ全体を走り回れるタイプの汗かき役ながらも、高い攻撃性能を備えており、ゴール前に顔を出してはゴールも狙う。イタリア代表では45試合に出場し、インテルでは187を超える試合に出場している。
セリエAのクラブで主力を務めており、売却は全く考えていない。また、5000万を楽々に超える設定金額もあり、アンフィールドでのプレーは想像しにくい。加えて、リバプールが求めるフィジカル面での強さを持っておらず、条件でミスマッチしている。
イタリア方面からは散々とこうしたニュースが流れる中、ニコロ・バレッラが今夏にプレミアリーグに挑戦する可能性は低く、ミラノでキャリアを終える確率すらもゼロではない。
はたして、想像に反して、イタリア代表MFが海外に新天地を求める未来はやってくるのだろうか…?