サウサンプトンMFロメオ・ラビア獲得に向けて動き回っていたリバプールだが、要求額と評価額が見合わずに、プレミアリーグが迫るタイミングで急遽ターゲットを変更。ロンドン行きが濃厚と見られていたブライトンMFモイセス・カイセド争奪戦のハイジャックを実行した。
1億1000万ポンド(約154億円)を支払うことでブライトンと合意したリバプールは、契約書類を準備し、メディカルチェックも予約するなど移籍に向けて水面下で対応を進めていた。しかし、エクアドル代表ミッドフィルダーのアンフィールド行きに暗雲が立ち込めてきた。
移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、選手側はチェルシーとすでに合意している契約を尊重するために、リバプール側にスタンフォード・ブリッジでのプレーしか希望していないことを伝えたようだ。
「モイセス・カイセドがチェルシーへの移籍のみを希望しているとリバプールに伝えた。」
「カイセドは約束を守り、5月末から個人条件で合意していたチェルシーだけを受け入れることを決めた。」
「チェルシーは、ブライトンとの契約を成立させるために再オファーを行う見通しだ。」
EXCLUSIVE: Moisés Caicedo has just informed Liverpool that he only wants to join Chelsea! 🚨🔵🇪🇨 #CFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) August 11, 2023
Caicedo has decided to keep his word and only accept Chelsea as personal terms were agreed since end of May.
Chelsea, set to bid again in order to get deal done with Brighton. pic.twitter.com/HI3geVVq9Z
クラブ間合意には至ったリバプールだが、選手側を説得できなければ、このまま移籍も流れることになる。チェルシーも再オファーを準備していることからも、急転直下で浮上したエクアドル代表MFのアンフィールドでのプレーは消え去る。
そして、サウサンプトンMFロメオ・ラビアに逆戻りすることになるだろうが、直前で意思を変えられたクラブでプレーしたいと思うかは不透明。はたして、リバプールは念願の守備的ミッドフィルダーを手に入れることができるのか…?