ファビーニョの後釜探しが続くリバプールは、壮絶な数日間を過ごした。それまで追い求めていたサウサンプトンMFロメオ・ラビアからターゲットを変更し、ブライトンMFモイセス・カイセド獲得に舵を切った。
イングランド歴代最高額でブライトンとは合意に至ったが、エクアドル代表MFは直前で心変わり。チェルシー移籍しか希望していないことをリバプール側に伝え、意中のクラブが提示額を上回ることで、ロンドンでのプレーが目前に迫っている。
厄介な代理人に踊らされた格好のリバプールだが、もともと獲得に迫っていた19歳ミッドフィルダーすらも失う可能性に直面している。チェルシーが腹いせのようにサウサンプトンと5500万ポンド(約77億円)前後のオファーでクラブ間合意に達した。
リバプールの裏切りとも取れる動きにも関わらず、選手側は依然としてアンフィールドでのプレーを希望していると言われる。海外メディア『Football Insider』によれば、同選手の獲得をまだ諦めたわけではなく、合意された金額を上回るオファーを提示する可能性があるようだ。
アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスも法外な金額で手中に収めたチェルシーにとって、カイセド獲得で守備的ミッドフィルダーは優先課題ではない。是が非でもアンカー・マンを手に入れたいのはリバプールだけに、さらなる展開が待ち受けるかもしれない。
はたして、モイセス・カイセドとロメオ・ラビアを巻き込んだレッズとブルーズの争奪戦はどういった形に落ち着くのだろうか…?