ヨーロッパ・サッカー界に猛威を振るっているサウジアラビアの資金力。リバプールも放出を予定していなかったジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョを奪われる形になり、後釜探しに苦戦中。モイセス・カイセドやロメオ・ラビア両選手を逃す公算が高く、混沌を極めている。
そんな中、プレミアリーグ開幕戦でルイス・ディアスのゴールをアシストしたエジプト代表FWモハメド・サラーの移籍報道がふたたび過熱している。カタールのメディア『Alkass』によれば、獲得を狙うアル・イテハドに対して、交渉開始のGOサインを提示したようだ。
ただし、以前同選手の代理人を務めるラミ・アッバス・イッサ氏は、自身のソーシャルメディアで移籍の噂を一蹴しており、この夏に移籍するのであれば、昨夏の契約更新に応じていないと断言していた。
「今年リバプールを去ることを考えていたら、昨夏の契約更新はなかっただろう。モハメド・サラーは依然としてリバプールにコミットしている。」
チェルシーとの試合では、チーム2得点目を決めたが、オフサイド判定で取り消し。その後もゴールを狙い続けたが、後半には両ウィングの脅威が減少していたことから、ユルゲン・クロップ監督は若手FWベン・ドークとの交代を指示。
この交代劇に不満を露わにしたのが、交代を命じられたモハメド・サラー。ピッチを去る時点から不服そうな表情と行動を取り、クロップ監督とも目を合わせずにそのままベンチに。ドイツ人指揮官は関係性に変化はないと主張しているが、もしも今回の報道が事実であれば、あの出来事が引き金であることは間違いない。
ただし、エジプト代表ウィンガーがそれだけで移籍に踏み切るほど愚かではない。リバプールの復活を信じ、ゴールだけではなく、アシスト・マシーンと化している同選手の活躍は欠かせない。はたして、エジプシャン・キングの未来はどこに…!?