ヨーロッパサッカー界を戦々恐々とさせているサウジアラビアのオイルマネー。昨年の冬にクリスティアーノ・ロナウドを獲得すると、この夏の移籍マーケットでは次々と有名選手を招き入れ、一気にスター選手が集うリーグに変貌を遂げた。
カリム・ベンゼマやロベルト・フィルミーノら全盛期を超えた選手たちに混じって、26歳MFルベン・ネヴェスや28歳MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチらもサウジ・プロフェッショナルリーグ入りを決断し、ますます盛り上がりを見せている。
リバプールも例外ではなく、巨額の給与とスティーブン・ジェラード監督の説得を受けたジョーダン・ヘンダーソンがアンフィールドを離れ、今季もレギュラーとしての活躍が期待されていたファビーニョも退団する異常事態に陥った。
後釜を任せられる守備的ミッドフィルダー探しに苦戦するリバプールだが、さらなる悪夢が襲ってくるかもしれない。フランスメディア『FootMercato』によれば、開幕戦で敗戦を喫したアル・ナスルは新たなGKを探しており、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーにも関心を示しているようだ。
今回の関心が本当であれ、嘘であれ、リバプールが正守護神を手放すことはない。いくら移籍金を積まれても、首を縦に振る可能性はゼロ。たとえ、選手側がサウジアラビア移籍を希望したとしても、契約を全うさせることだろう。
この夏には、チアゴ・アルカンタラやモハメド・サラー獲得も試みたサウジアラビアのチームだが、これ以上リバプールから引き抜くことは不可能。
強いて言えば、ジョエル・マティプやアドリアンらであれば、適切な移籍金を提示してもらえれば譲ってあげないこともないが、いかがだろうか…?