昨シーズンからミッドフィルダー陣の若返りが避けられない状態だったリバプールは、この夏にアレクシス・マック・アリスターとドミニク・ソボスライを獲得したが、その後の守備的ミッドフィルダーをめぐる補強は混迷を極めている。
1ヶ月近く注目し、3度もオファーを提示していたサウサンプトンMFロメオ・ラビアを手放し、ブライトンMFモイセス・カイセド獲得に乗り出す。ところが、選手側はチェルシー移籍を志願し、結果フラれた形になり、大本命だったベルギー代表MFすらもチェルシーに奪われた。
今回の件を含めて、近年のリバプールの補強方針を強い言葉で批判したのが、クラブOBのジェイミー・キャラガー。マイケル・エドワーズが去ってからの組織がうまく回っていないと主張し、むしろ呆れた気持ちを抱いているようだ。
「彼らは4、5日前に5000万ポンドの支払いを拒否したのに、6000万ポンドでラビアにオファーした。まったくひどい話だ。ジョークだよ。」
「最大の問題は、リバプールは昨シーズンの8月頃から中盤の補強が必要だと分かっていたことだ。」
「私がFSGを擁護していると思われているようだが、彼らとはまったく関係がない。しかし、これはオーナーの問題ではない。数年遡れば、リバプールがプレミアリーグだけでなく、ヨーロッパのすべてのチームのお手本となっていた頃のサッカークラブの構造に問題がある。」
「リバプールがリーグを制し、チャンピオンズリーグの決勝に進出していた頃、リバプールは何をしていた?リバプールは他のチームほどお金をかけていないが、選手を輩出している。」
「たしかに、彼らは偉大な監督を擁しているが、マイケル・エドワーズという男がクラブのトップにいて、彼の下にフットボールディレクター、移籍委員会、どんな名前でもいいが、それがうまく機能していた。」
「彼は去った後、彼のナンバー2(ジュリアン・ウォード)が引き継いだ。彼は6カ月間、その職にあった。そして、彼も去った。その人たちがなぜフットボールクラブを去るのか、その理由を聞かなければならない。舞台裏で何が起こっているのか、私にはわからない。」
「ユルゲン・クロップと関係のあるドイツ人(ヨルグ・シュマットケ)がやってきた。彼がいるのは、この夏の間だけ。リバプールはその後、別のフットボールディレクターを獲得するだろう。」
「1年半の間に、リバプールは4人のフットボールディレクターを迎えた。彼らは契約を結んでいない。取引を成立させる…その役割を担うのが彼らの仕事だ。」
「リバプールが獲得した2人の選手には契約解除条項があった。交渉することもなく、大きな取引をすることもなく、ただその条項を満たすだけ。」
「リバプールは取引を成立させていない。ラビアに始まり、一定の金額を払わず、カイセドを獲得し、何かを合意させる。1億1000万ポンドを払い、移籍記録を塗り替えることを厭わなかったのだから、オーナー陣を批判しないよ。」
「しかし、チェルシーと3カ月も話を続けていたのに、彼の獲得に向かうとは…。そして、ラビアに戻った。まったくもってめちゃくちゃだ。」
Monday Night Football