ミッドフィルダー陣の入れ替えに加えて、最終ラインの強化を狙うリバプールは、右利きしかいないセンターバック陣に左利きのディフェンダーの確保を希望している。最優先事項ではないが、戦力アップに繋がることは間違いない。
ジョエル・マティプやフィルジル・ファンダイクら主力センターバックがベテランの域に足を踏み入れており、ジョー・ゴメスも成長が止まりつつある中、フランス代表DFイブラヒマ・コナテくらいしか中長期的なプランにおいて計算しにくい。
スポルティングに所属するポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオは、候補のひとりとして報じられてきた。スペイン紙『Fichajes』によれば、リバプールだけではなく、チェルシーも強い関心を示しており、5000万ユーロ(約65億円)でのオファーを用意しているようだ。
マルク・ククレジャやブノワ・バディアシル、レヴィ・コルウィルら左利きのセンターバックが数多く在籍しているチェルシーにとって、ポルトガル代表センターバックは優先ターゲットではないかもしれない。
コルウィルと契約更新したことで、さらに優先度が低下しているため、実際に獲得に動き出すことはなさそうだ。他にも、マンチェスター・ユナイテッドやニューカッスルらの名前が浮上しているが、プレミアリーグ初挑戦も視野に入れている。
近く22歳になる同センターバックは、リーガ・ポルトガル・べウィンで通算81試合に出場。チャンピオンズリーグでも13試合に出場を果たしており、ヨーロッパの舞台でも経験豊富で、近年はポルトガル代表の常連でもある。
右利きでは出せないパスもあるため、リバプールにとっては魅力的な存在。マティプやゴメスからアップグレードも図れるうえで、若返りも行える。最近ではトレント・アレクサンダー=アーノルドが偽サイドバックで、攻撃時に中盤にポジションを移すため、スリーバックになるときもあり、その際にも貴重な人材になる可能性も。
はたして、リバプールはライバルチームとの争奪戦を制して、スポルティングDF獲得を手中に収めることができるだろうか…?