アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライらポテンシャルの高い20代前半のミッドフィルダーを獲得し、この夏の移籍市場での課題でもあった中盤の世代交代を推し進めたリバプールだが、守備的ミッドフィルダー確保には苦労している。
サウサンプトンの要求額に納得しなかったリバプールは、ブライトンMFモイセス・カイセド獲得に乗り出すも選手側に移籍を拒否された。すぐさまロメオ・ラビアに舞い戻ったが、両選手ともチェルシー行きを決断した。
ユルゲン・クロップ監督政権でもバタバタした移籍劇は、さらなるドラマを用意していた。全くもって驚きとなったリバプールの日本代表MF遠藤航へのオファー。シュトゥットガルトとクラブ間合意に至ると、すぐさまメディカルチェックをクリアし、正式にメンバーとなった。
英『Standard Sport』によれば、日本代表キャプテンを獲得してもなお、リバプールは中盤強化を狙っており、パリ・サンジェルマンも関心を抱いていたと噂されるクリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレ獲得に向けて、猛プッシュする可能性がある。
ただし、同クラブは昨年までのエース、ウィルフレッド・ザハをフリーで失っており、マイケル・オリーセもチェルシー加入が噂されている。主力をこれ以上失いたくなく、7000万ポンド(約98億円)もの評価額をマリ代表に設定していると言われる。
昨夏にクリスタル・パレスに加わったばかりで、2027年まで契約を残す23歳ミッドフィルダーだけに安くは手に入らない。それでも、チェルシーがラビア獲得でサウサンプトンに支払う5800万ポンド’(約81.2億円)以下で獲得できると考えているようだ。
他にもヨーロッパで活躍する若きミッドフィルダーの名前がメディアで飛び交う中、リバプールは中長期的な目線で戦力となり得る守備的ミッドフィルダーをチームに迎え入れることはできるだろうか…?