ファビーニョがサウジアラビアに旅立ち、同じタイミングで中盤の底でもプレー可能なジョーダン・ヘンダーソンも中東に移籍。結果的に、守備的ミッドフィルダーが18歳MFステファン・バイチェティッチのみとなり、リバプールは同ポジションの強化に取り組んだ。
チェルシーとのバトルも、モイセス・カイセドとロメオ・ラビアの両選手を逃し、窮地に立たされたリバプールは、補強方針を曲げる形で30歳の日本代表MF遠藤航をチームに迎え入れた。近年において、フィールドプレーヤーかつ30歳前後で加入したのは、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラくらい。
クリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレら20代前半の守備的ミッドフィルダーも追加で獲得と考えられていた中、『The Athletic』ジェームズ・ピアース記者はその可能性を否定。遠藤とバイチェティッチの2選手で中盤の底を埋めるには十分と見られており、アンカー・マン獲得の計画はないようだ。
「現時点では、この夏の移籍期間において、リバプールに “6番” のスペシャリストを獲得する意思はない。クロップ監督が遠藤を高く評価していることの表れでもある。彼は先発するために迎えられた。」
「ステファン・バイチェティッチが5ヶ月の負傷離脱を経て、土曜日にチームに復帰したため、このティーンエイジャーがその代役にふさわしいと見られている。」
ユルゲン・クロップ監督が日本代表キャプテンを高く評価している事実は嬉しい限りだが、素人目線では長いシーズンを戦い抜く上で、もう1枚は補強したいところだ。プレシーズンでは、カーティス・ジョーンズが同ポジションを務め、プレミアリーグ開幕からはアレクシス・マック・アリスターが中盤の底でプレー。
例え、遠藤やバイチェティッチが負傷で離れたとしても、他の選手でも補えるという計算に基づいているのだろう。また、移籍市場の締切が迫る中で、希望する守備的ミッドフィルダー確保が難しいという現状もあるはず。
それでも、さらなる補強を求めてしまうのが、サポーターの気持ち。はたして、リバプールは本当にボール奪取特化型のプレーヤーを獲得せずに終わるのだろうか…?