リバプールはサプライズ補強を実施し、日本代表MF遠藤航を獲得した。当初は20代前半の守備的ミッドフィルダーに関心を向けていたが、モイセス・カイセドやロメオ・ラビア獲得に失敗し、プレミアリーグも開幕する中で、現実的な一手を繰り出した格好だ。
ジェームズ・ミルナーが契約満了で去り、ジョーダン・ヘンダーソンも退団。一気にキャプテンシーがなくなったチームに、クラブと代表で主将を務める元シュトゥットガルトMFの経験とリーダーシップはプレー以外でも貴重な財産となるはず。
しかし、リバプールはさらなる中盤強化に前向きで、クリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレらの移籍が取り沙汰されている。海外メディア『Foot Mercato』によると、ウルバーハンプトン・ワンダラーズに所属するガボン代表MFマリオ・レミナにも関心を示しているようだ。
サウサンプトンやフラムでプレー経験を持ち、プレミアリーグでも経験豊富な29歳ミッドフィルダーは、昨季途中にニースからウルブスに居場所を変えると、国内リーグで19試合に出場。守備的ミッドフィルダーとして相手のボールを奪取しつつも、前線に繋ぐ堅実な仕事ぶりを披露していた。
ただし、リバプールが獲得に動き出す可能性はほぼゼロに近い。30歳の遠藤をすでにチームに加えており、これ以上アラサーの選手は必要ではない。ここからは当初の予定通り、20代前半で肉体的にも恵まれた選手が最優先であり、移籍金が格安だとしても獲得は有り得なさそうだ。
同選手を好んで起用したフレン・ロペテギ監督が去り、ガリー・オニール新監督でチームの構成も変わる可能性も否定できない。まもなく30歳の大台に乗るガボン代表MFは、今季もウルブスで活躍を見せつけることができるだろうか…?