ジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンら経験豊富なミッドフィルダー陣がフリートランスファーでチームを離れた。さらには、サウジアラビアの魅力で、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョもアンフィールドを後にした。
想定していたよりも数多くのミッドフィルダーが去ってしまったリバプールは、若手選手を積極的な起用も視野に入れつつ、ブンデスリーガと日本代表で豊富な経験を持つ30歳MF遠藤航をチームに迎え入れ、若くなったチームに経験値を加えた。
さらなる中盤の補強を狙うリバプールは、クリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレやバイエルンMFライアン・フラーフェンベルフらに関心を示す一方で、フルミネンセで活躍するブラジル代表MFアンドレにも注目している。
ブラジル紙『Globo』によれば、同選手を巡る移籍騒動に動きが見られ、リバプールはまず1度目のオファーとして、移籍金3000万ユーロ(約39億円)を提示したようだ。ところが、フルミネンセは来年の冬まで放出を避けたい方針で、今回のオファーを拒否している。
ブラジル国内で評価を高め続ける22歳ミッドフィルダーは、南米の選手らしい戦う姿勢を持ち、前に出てボールを奪うことができる。純然たる守備的ミッドフィルダーとは言いにくいが、中盤であれば、前方であろうと、後方であろうとプレーできる柔軟性も魅力だ。
この夏に同選手を獲得したいのであれば、さらなる上乗せが必要となるリバプール。他のターゲットの進捗次第なところもありそうだが、プレミアリーグや国際舞台での経験がない選手に対して、これ以上の金額はギャンブルな印象も拭えない。
はたして、リバプールは今夏の移籍マーケットで、遠藤に続くミッドフィルダーを獲得できるのだろうか…?