この夏にはミッドフィルダー陣の再構築に取り組んでいるリバプールだが、センターバック陣の強化も見過ごせない課題だ。ジョエル・マティプに衰えが目立ち、ジョー・ゴメスがトッププレーを披露できずにおり、左利きセンターバックに関心を寄せている。
トッテナムに移籍したオランダU-21代表DFミッキー・ファン・デ・フェンやスポルティングと契約延長に合意したポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオらがターゲットと噂される中、イングランドU-21代表レヴィ・コルウィルを執拗に追っていたが、チェルシーと長期契約を結び、獲得が不可能になった。
ただし、リバプールの姿勢は変わっておらず、引き続きセンターバックにも視線を向けている。海外メディア『Fussball Transfers』によれば、バイエル・レバークーゼンでプレーするエクアドル代表DFピエロ・インカピエの動向を追っており、オファーを提示する可能性があるようだ。
イングランド代表DFハリー・マグワイア獲得から撤退したウェストハムやRBライプツィヒらも興味を抱いており、21歳センターバックをめぐる争奪戦は激しくなるかもしれない。
左サイドバックでもプレー可能な若きDFは、2021年の夏から同クラブに所属。昨シーズンはブンデスリーガやチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグをすべて合わせて43試合に出場し、途中から就任したシャビ・アロンソ監督からも高い信頼を得ている。
南米の選手らしく、ボールタッチは巧み。パスやドリブルも可能で、自らも前線に駆け上がり、チャンスメイクにも参加する。球際のアグレッシブさも兼ね備えており、プレミアリーグでも十分に通用するスキルは持っている。
最近は可変的にスリーバックになることも多いリバプールだけに、アンディ・ロバートソンに代わって、左サイドバックとしても計算できる。いまでは起用できないフォーメーションも使えるようになる可能性もあり、面白い戦力になり得る。
現時点ではさらなるミッドフィルダー補強に全力を傾けているリバプールだが、移籍市場が閉まる前までに新たなセンターバック確保ができているのだろうか…?