ミッドフィルダー陣の世代交代に向けて、リバプールはこの夏にアレクシス・マック・アリスターとドミニク・ソボスライを獲得。当初の想定と異なり、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョがサウジアラビアに移籍してしまったため、守備的ミッドフィルダー確保にも取り組んでいる。
次の補強ポジションはセンターバックと見られており、フォワード陣の強化は二の次。20代前半から中盤の選手たちが揃っており、補強する必要性がないのが事実だが、エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者探しは今後数年間の課題となる。
チーム内では若手FWベン・ドークが筆頭に挙げられているが、別のチームから獲得も視野に入れている。海外サッカー『Football Insider』によると、リバプールはPSVアイントホーフェンに所属するベルギー代表FWヨハン・バカヨコに関心を示している。
31歳になったモハメド・サラーはまだまだ健在だが、全盛期ほどのスピードや切れ味を失っており、近年はアシストに回る機会も多い。また、サウジアラビアからの関心も継続しており、来年や2年後にはどうなるか分からない。
スコットランドU-21代表の成長にもよるが、後継者に目を向けるのは自然の流れ。昨シーズンは途中でベンチを温める期間もあったものの、後半戦には多くの試合に出場し、エールディヴィジで23試合5ゴール5アシストと結果を残した。
圧倒的なアスリート能力に裏打ちされたキレッキレのドリブルで、相手のディフェンダーを置き去りにする。左利きのウィンガーであり、カットインからシュートやパスも狙え、ドークとは異なる特長を持っており、体格が大きいところも違いだ。
まだまだ成長過程にある20歳の快足ウィンガーは、オランダ国内でさらなる試合経験を積むことが最優先とも言える。この夏にフォワード獲得に動くことはないため、いますぐの獲得はないが、成長した同選手がアンフィールドのピッチに立つ未来はやってくるのだろうか…?