昨シーズンは序盤から調子が上がらずに、一時はヨーロッパ大会出場も危ぶまれたリバプール。後半戦にかけて、トレント・アレクサンダー=アーノルドに新たな役割を与え、偽サイドバックとして攻撃時には中盤に位置を変え、後ろがスリーバックになる新戦術を採用した。
すると、チームの調子は上向き、最終的にはプレミアリーグ5位に入り、ヨーロッパリーグ出場権を手にした。新システムで目立ったのは、フランス代表DFイブラヒマ・コナテの無双ぶり。右サイドに空いた広大なスペースを埋め、人数不利な状況にもしっかりと対応してきた。
その煽りを受けているのが、32歳DFジョエル・マティプだ。安定感の高いパフォーマンスで、最近はレギュラーを掴んでいたが、年齢の影響もあり、フランス代表のようにカバーすることは難しく、代わりに出場した際のプレーぶりは最高とは言えない。
元シャルケDFもまだ適応しきれていない事実を語りつつも、新シーズンを通してよりよくなっていくと確信しているようだ。
「僕にとって今までとは明らかに違う状況だし、適応していかなければならない。シーズン中にどんどん良くなっていくと思う。」
「確かに、右サイドバックは最初からそこにいるわけではないし、ピッチの中でいろいろなことを考えなければならない。適応していかなければならないが、同時に中盤には何人かの選手や新しい選手もいる。」
「いつだって長所と短所はあるし、完璧なシステムなんてない。自分たちがやっているシステムをどう活かすかだし、自分たちのシステムには自信を持っているよ。」
Liverpool.com
リバプールとの契約は2024年6月までとなっており、来夏にはフリートランスファーで退団が濃厚。2016年に加入して以来、様々なタイトルを勝ち取ることに貢献してきたベテランディフェンダーは、有終の美を飾り、目覚ましい活躍を見せられるだろうか…?