アンフィールドに並ぶほどに熱いサポーターが声援を送るセント・ジェームズ・パークに乗り込んだリバプールは、試合序盤にスタジアムの雰囲気に飲まれた。トレント・アレクサンダー=アーノルドが凡ミスから先制点を許し、フィルジル・ファンダイクも軽率なファールで一発レッドーカードで退場を言い渡された。
前節に続き、10人での戦いを強いられたリバプールには、試合終盤にドラマが待っていた。途中出場のダルウィン・ヌニェスが2ゴールを決め、大逆転勝利に導いた。終了のホイッスルとともに、選手たちは、アウェイの地に駆けつけたサポーターと喜びを爆発させた。
この試合で忘れてはいけないのが、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの好セーブ。最もピンチだったのは、パラグアイ代表FWミゲル・アルミロンの至近距離からの威力のあるシュート。手が弾かれてもおかしくない場面でも、力強い腕でゴールを割らさせず、ボールを掻き出した。
ニューカッスル戦でのセーブを振り返ったリバプールの正守護神は、見事なセーブに一喜一憂するのではなく、目の前のボールに集中していると語った。加えて、この試合での “情熱” を次の試合にも持ち越さないといけないと、チーム全体の気を引き締めた。
「僕は長い間サッカーをやってきて、時には本当に良いセーブをして、チームにとって良い方向に物事が進むこともあることを知っている。そして、時には素晴らしいセーブをしても、物事が悪い方向に進むこともある。だから、サッカーでは何が起こるかわからない。チームを助け続けるために、次のボールに集中することを心がけているんだ。」
「今日は僕だけでなく、チームにとっても簡単なことではなかった。早い時間帯にゴールを許し、退場者を出してしまった。長い長い道のりの間、あのようなプレーをするのは本当に大変だったが、チームとしては10人での素晴らしいパフォーマンスだった。ここ数カ月、あるいはここ1年で、もしかしたら最高のパフォーマンスのひとつだったのかもしれない。この気持ち、情熱や団結を次の試合につなげなければならない。」
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