現役時代はリバプールのキャプテンとして、歴史に残る活躍を見せた元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード。類稀なるキャプテンシーとあらゆる能力で高いレベルを持ち合わせ、チャンピオンズリーグ制覇を牽引した。
現役を退いてからは、レンジャーズで無敗優勝を成し遂げるなど大成功を達成すると、その功績を買われて、アストン・ヴィラでプレミアリーグ初挑戦。信頼していたアシスタントコーチが退団したことも影響し、順位は振るわずに昨シーズン途中に解任され、フリーな状態が続いていた。
代表やクラブなど様々なチームからの関心が報じられる中、巨額の投資で名だたる選手を獲得し続けるサウジアラビアで新たな監督キャリアを歩むことになったジェラードだが、アル・イテファクからのオファーを受け入れる前にチャンピオンシップから2つのオファーが届いていた事実を明かした。
「チャンピオンシップレベルで他のオファーもいくつかあったし、自分にとって正しいと信じる決断をしなければならなかった。」
「忍耐強くあれば、提示された2つのオファーは最高のオファーだったけど、決断を下すよりも前に撤回されてしまったんだ。」
「私は2つのチャンピオンシップの仕事に近づいていた。それを言うのは憚られるが、私はそれらの仕事を得ることはなかった。これ以上長く現場から離れていたくなかったし、その時点でこの話は最良のものだった。」
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ジェラード監督側が拒否したわけではなく、オファー自体が白紙に戻り、イングランドでの監督就任がなくなった。それでも、オイルマネーで一気に躍進を遂げるサウジ・プロフェッショナルリーグでの成長を誓っており、同リーグ初戦で白星を収めた。
はたして、ジェラード監督は中東のクラブで名を挙げ、ふたたびヨーロッパの舞台に戻ってくることはできるのだろうか…?