移籍市場を前に、最後の補強を目指す各クラブの動きが慌ただしくなっている。リバプールは新たなミッドフィルダーと左利きのセンターバックを求めて、様々なターゲットに接触を図っており、マーケットが閉まる前までの獲得を狙っている。
しかし、リバプールは追う方だけではなく、追われる立場でもある。アル・イテハドがエジプト代表FWモハメド・サラー獲得に向けて、大金を用意して強奪を企んでいる。さらに、チームメイトである元イングランド代表DFジョー・ゴメスにも関心を寄せている。
英『The Daily Mirror』によれば、アル・イテハドに続き、ウェストハム・ユナイテッドも元チャールトンDF獲得を真剣に検討しており、移籍市場の最終局面での強奪を狙っているようだ。
マンチェスター・ユナイテッドDFハリー・マグワイアからは手を引いた同クラブ。ナイフ・アゲルドやクル・ズマ、アンジェロ・オグボンナ、ティロ・ケーラーらが在籍しているが、依然としてセンターバック陣の強化を目指している。
アル・イテハドが本格的に争奪戦に乗り出した場合、金銭的には不利なウェストハム。ただし、リバプールほどにレギュラーと控えの実力差があるわけではなく、スタメン確保に向けた競争を提供できる可能性はある。加えて、プレミアリーグであることも重要な要素だ。
しかし、リバプールが差し迫った時期にセンターバックと右サイドバックの控えを務める26歳ディフェンダーを手放すわけもなく、獲得を狙う両クラブともシビアな交渉にあたらなければならない。
後釜確保が簡単にできるほどの余程の巨額な移籍金であれば断りきれない可能性もあるが、現実的な話をすれば、ジョー・ゴメスは今シーズンもリバプールでプレーし、チャンピオンズリーグ復帰に向けて貢献してくれるはずだ…