プレミアリーグ第3節のニューカッスル戦は、終始ドラマチックな展開が待ち受けていた。セント・ジェームス・パークの雰囲気に飲まれたか、トレント・アレクサンダー=アーノルドが熱くなりすぎ、凡ミスから先制点を献上してしまう。
リバプールにとっての悪夢はこれから。スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクの抜け出しに対して、足を引っ掛けて止めたフィルジル・ファンダイクが決定阻止で一発レッドーカードを食らう。前節よりも長い時間、1人少ない状態での戦いを強いられた。
ホームのニューカッスルは猛攻を仕掛けるも、アリソン・ベッカーのスーパーセーブもあり、得点差は変わらず、試合は80分まで進む。81分に途中投入のダルウィン・ヌニェスが同点弾を奪うと、93分には逆転弾を叩き込み、リバプールが劇的勝利を手にした。
そして、この先の読めない試合展開の中で、20歳DFジャレル・クアンサーは待望のトップチームデビューを飾った。77分にジョエル・マティプに代わりピッチに立つと、プレミアリーグでもトップクラスの攻撃陣を黙らせ続けた。
難しい試合で、まさかのデビューとなったイングランドU-20代表DFは、1点差で負けており、しかも退場者を出している展開でのデビューを予期していなかったと気持ちを吐露。ただし、プレーする準備はできていたと振り返った。
「監督は準備ができていると言ってくれたし、自分でも準備はできていると感じていたけれど、このシナリオでできる限りの心構えをしていた。」
「セント・ジェームス・パークで、”1-0″ から10人でのアウェーデビューになるとは思っていなかったから、今は言葉にするのが難しいよ。」
「一番大事な時なんだ。落ち込むのは簡単だけど、このグループには強いキャラクターがいる。キャプテンのフィルジルが退場になったとき、他の全員がステップアップする準備ができていた。」
「これはチーム戦であり、全員が準備する必要がある。監督から選手全員、ベンチにいる選手まで、どんなシナリオも起こり得るのだから、そのチャンスを掴むためにも、いつでも準備ができていなければならない。」
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