アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライ、遠藤航…ミッドフィルダー3選手を獲得したリバプール。ただし、ジェームズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョらシニアプレーヤーが7名も退団しており、さらなる中盤の強化を狙い、移籍期限ギリギリまで補強に動いていた。
クリスタル・パレスMFシェイク・ドゥクレやマンチェスター・シティMFカルバン・フィリップスら様々な選手との関係が噂されていたリバプールだが、バイエルン・ミュンヘンMFライアン・フラーフェンベルフに照準を絞り、ドイツ王者と交渉を進めてきた。
海外メディア『The Athletic』によると、両クラブは移籍金4000万ユーロ(約52億円)で、オランダ代表MFに纏わる取引に合意した。21歳ミッドフィルダーは、近くイングランドに渡り、メディカルチェックを経て、正式にリバプール加入となる。なお、2028年までの5年契約を締結する予定だ。
昨夏の移籍市場で、アヤックスからバイエルンに加入。しかし、ユリアン・ナーゲルスマン前監督やトーマス・トゥヘル現監督のもとでレギュラーを掴めずに、出場機会の少なさに不満を抱いており、オランダ時代から関心を示してきたリバプール移籍を希望していた。
ユルゲン・クロップ監督は、中盤の底だけ任せられる選手ではなく、アンカー・マンとしても、インサイドハーフとしてもプレーできるタイプの選手に注目していた。その観点から、高いポテンシャルに、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグでも経験豊富なオランダ人MFは理想的な補強と言えそうだ。
アンフィールドでは、新加入MFに加えて、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズ、ステファン・バイチェティッチらとの競争も待ち受けている。無条件でレギュラーにはなれない環境であるものの、ブンデスリーガ時代とは心を入れ替え、ポジション確保に邁進してくれるだろう…