ロベルト・フィルミーノやジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョ、サディオ・マネ、ジョルジニオ・ワイナルドゥムなどリバプールの黄金時代を支えた数多くの選手がサウジアラビアから関心を寄せられると、サウジ・プロフェッショナルリーグに新天地を求めた。
その流れは、既存のリバプール選手にも波及。チアゴ・アルカンタラ、アリソン・ベッカー、ジョー・ゴメスなど複数の選手が中東クラブの獲得リストに挙がっていると伝えられる中、エジプト代表FWモハメド・サラーが最もホットなターゲットとして、連日のように新たな話題がメディアを賑わせた。
リバプールは終始 “売却不可” の姿勢を崩さずに、エジプシャン・キングの残留を明言する一方で、サウジアラビアは巨額のオファーを武器に説得を試みた。しかし、状況は平行線のまま、ヨーロッパの移籍市場が終了。ここから主力を移籍するわけにはならず、同選手を巡る移籍騒動の熱量は低下し始めた。
ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、エジプト代表ストライカーがこの夏にアンフィールドを離れる想像はしにくく、状況は落ち着いているようだ。ただし、将来的には、サウジアラビアが獲得にチャレンジするだろうと伝えた。
「モハメド・サラーの状況は落ち着いている。レッズがアル・イテハドからの超高額オファーを拒否したというニュースの後、彼はアストン・ヴィラ戦での勝利において得点を決めたが、サウジ・プロフェッショナルリーグに近い一部の情報筋は、彼らがサラーに戻ってくると信じている。」
「しかし、今はリバプールがサラーを売却することは想像できず、おそらく2024年になるだろう。彼らは、リバプールが今は選手を売らないが、将来的には気持ちが変わるだろうと受け止めている。」
「それでも、多くのメディアがこの取引が成立すると予想していた時に、サラー獲得に1億ポンド以上を断ったのだから、リバプールの決断を尊重しなければならない。ただ、公私ともにリバプールのスタンスを示すもので、レッズは常に彼は “アンタッチャブル” だと言っていた。」
「リバプールはきっと後悔はしていないだろう。彼らは、いつものようなパフォーマンスを続け、ゴールを決め続けるサラーにとても満足している。リバプールはこのことを非常に強く、明確にしており、彼らの見返りは、プロジェクトの重要な一部であり続けるトッププレーヤーを維持することだ。」
CaughtOffside
2025年まで契約を結ぶ元ローマFWは、今シーズンも右ウイングのレギュラーとして活躍しており、4試合を終えた時点で2ゴール2アシストを記録。リバプールでの試合数も300試合を超え、180ゴール以上を決めてきた。
まさにレジェンドとなったサラーだが、年齢も31歳になり、リバプールは本格的に後継者を探さなくてはならなくなってきている。来夏にも同様の大金を準備してくれるのであれば、その資金を利用して、期待の若手を2名くらい獲得するのも一つの手だろう…