昨シーズンまでアンカーを任されていたブラジル代表MFファビーニョがリバプールを退団。同じく、中盤の底でもプレー可能なジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーもアンフィールドを去り、新たな守備的ミッドフィルダー探しが本格化した。
大本命はサウサンプトンに所属していたベルギー代表MFロメオ・ラビア。19歳ながらも、昨季はプレミアリーグで主力を務めた。しかし、要求金が高すぎると感じたリバプールは、急転直下でエクアドル代表MFモイセス・カイセドにターゲットを変更したが、選手側にフラれた。
ふたたび19歳ミッドフィルダーに戻ったリバプールだったが、時すでに遅し。チェルシーがクラブ間合意を取り付け、選手側とも合意に至り、カイセドに続きチェルシーに敗れる格好になった。最終的には、日本代表MF遠藤航を獲得し、30歳という年齢以外は、期待できる選手をチームに迎えられた。
この移籍騒動には裏話があった模様。Sacha Tavolieri氏(ベルギー人ジャーナリスト)によれば、ロメオ・ラビア本人はアンフィールドでのプレーを希望し、近しい人々にも伝えていたが、代理人がより高額なお金と長期契約を提示したチェルシー移籍を後押ししたようだ。
🌕❗️@SachaTavolieri on @HorsJeuTwitch: Romeo Lavia’s personal choice of destination was @LFC, he told all his close friends he wanted to join the Anfield club — but his agent pushed for the @ChelseaFC move as they offered more money and a longer contract ❌💼 pic.twitter.com/e2Y569BcC6
— LFC Transfer Room (@LFCTransferRoom) September 1, 2023
スタンフォード・ブリッジには、この夏に加わったモイセス・カイセド以外にも、エンソ・フェルナンデスやコナー・ギャラガーらを抱えており、熾烈なポジション争いが待ち受けてる。いまだにベンチ入りすらもできていないのが現状だ。
選手のキャリアを見据えれば、アンフィールド移籍が正解だったようにも思える。しかし、ロンドンで大化けする可能性も否定はできない。移籍劇については、リバプール側の対応も杜撰だったため、難しい夏を過ごしたベルギー代表MFは、どのような未来を築くのだろうか…?