ミッドフィルダー陣の世代交代を狙ったリバプールは、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライら4選手を獲得に成功。プレミアリーグ開幕節から抜群のパフォーマンスを披露しており、中盤強化は今のところ期待以上の成果をあげている。
左利きのセンターバックこそ獲得できなかったが、若手選手たちも含めて、シーズンを戦い抜くために必要な陣容を揃えたリバプール。そんな事情を知ってか知らず、メディアによっては攻撃的な選手への関心を伝えており、昨季チェルシーにレンタル移籍したポルトガル代表FWジョアン・フェリックスもそのひとりだ。
スペイン紙『Mundo Deportivo』によれば、リバプールやマンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラらイングランド勢が同選手にアプローチしたが、バルセロナ移籍を勝ち取るために、世界でも最高の舞台でのプレーを拒否したようだ。
ベンフィカから最大限の期待を込めて、2019年にアトレティコ・マドリードに移籍した23歳フォワード。しかし、ディエゴ・シメオネ監督から信頼を勝ち取るに至らず、昨シーズンはチェルシーにローン移籍していたが、20試合で4得点と想定を下回る結果しか残せなかった。
高額すぎる移籍金を回収したいアトレティコ・マドリードだが、一時期のポテンシャルが薄れ始めている同選手の価値は下がっており、高い移籍金を支払うクラブは見つからず。最終的には、選手側が希望していた通り、バルセロナにレンタル移籍となった。
モハメド・サラーやダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョッタ、コーディ・ガクポ、ルイス・ディアスと世界でも屈指のフォワード陣を揃えるリバプールだけに、プレミアリーグで点が取れないことを露呈してしまったポルトガル代表FWを獲得するメリットはない。
ハーヴェイ・エリオットら若手ミッドフィルダーも成長している中、フィジカル的にも問題のある選手に関心を寄せることはない。マンチェスター・ユナイテッドやアストン・ヴィラについては分からないが、リバプールがアプローチしていたというのはガセネタと断言できる。
リバプールが狙うべきは、エジプト代表FWの後釜探しであり、ゴールやアシストに直接的に貢献できるプレーヤー。来夏にもサウジアラビア移籍が噂されるエジプシャン・キングの後継者になり得るウィンガーを獲得できるだろうか…?