移籍期限ギリギリのタイミングで、リバプールに加入したオランダU-21代表MFライアン・フラーフェンベルフとともに、最後の最後までターゲットと噂されていたのが、フルミネンセに所属するブラジル代表MFアンドレだ。
アグレッシブなプレースタイルが特長の守備的ミッドフィルダーは、ヨーロッパでのプレーを希望していたとも言われる中、クラブ側は大会で勝ち進んだことを背景に放出を否定。リバプールからは3000万ユーロのオファーが届いたとされたが、ブラジルのクラブはその提案を拒否していた。
マリオ・ビッテンコート社長は、メディアで出回っている22歳ミッドフィルダーを巡る憶測について自らの口で説明し、リバプールから連絡があったことは事実だが、今夏での放出しないと伝えていたからか、具体的なオファーはなかったと語った。
「リバプールのエグゼクティブ・ディレクターが私に直接連絡してきた。”今すぐ選手を売ることはしないし、今すぐ引き渡しもしない。もし1月に獲得するために今買いたいのであれば、話を始めることができるし、12月まで待ちたいのであれば、12月について話をする” と返答した。」
「最初に言っておくが、彼に対するオファーがあったわけではない。アンドレに対する調査だけだ。彼は3000万ユーロに達した。リベルタドーレスの決勝トーナメントに進むと信じて、彼を売らないと決断した。スポーツ的な判断基準だったよ。」
来年1月の移籍市場では、売却にも前向きなフルミネンセ。3000万ユーロ前後のオファーが届けば、晴れてヨーロッパで初めてのチャレンジに臨める。
ただし、ライアン・フラーフェンベルフが加わっており、中盤の刷新は一旦終了。来夏にはチアゴ・アルカンタラが退団濃厚で、その後継者としてチームに迎える可能性もあるが、現時点でリバプールの優先順位はセンターバックと見られ、実際に獲得に動き出すかは分からない。
はたして、リバプールはふたたびブラジル代表MFに視線を向けるだろうか…?