2021年の夏、川崎フロンターレからブライトンに加入した26歳のFW三笘薫。ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)で1年間武者修行に励むと、昨シーズンはプレミアリーグに本格参戦。途中でグレアム・ポッター監督からロベルト・デ・ゼルビ監督に代わるなどバタバタしていたが、徐々にレギュラーとして定着していった。
ソロモン・マーチとの両ウィングからの攻撃はいまや国内リーグでも屈指の破壊力を誇り、昨季は6位フィニッシュにも大きく貢献。クラブの歴史で初めてヨーロッパサッカーへの出場権を得た。チームとともに急成長を見せる日本代表ウィンガーには、強豪クラブからの熱視線が届いている。
海外メディア『90min』によれば、2025年まで契約を結ぶ同選手に対して、リバプールやマンチェスター・シティ、バルセロナ、ナポリらが関心を寄せており、アメックス・スタジアムでの動向に注目しているようだ。
ブライトンは契約延長を狙っており、交渉は前進しているが、いまのところは合意に至っていない。1対1では負け知らずで、独特なドリブル突破は対峙する右サイドバックを終始苦しめる。昨季は41試合10ゴール8アシストで終えたが、今季はその数字を上回るペースでアシストを重ねている。
理想としては、さらなる得点力を身につけ、苦しい試合でも勝利をもたらせられる選手になれば、リバプールやマンチェスター・シティだけではなく、トップリーグの強豪クラブによる争奪戦が展開されることだろう。
一方で、リバプールが日本代表ウィンガー獲得に乗り出す可能性は低い。左ウイングは人員が過剰気味で、ルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタ、コーディ・ガクポ、ダルウィン・ヌニェスと4選手がプレー可能で、前線での最優先補強ポイントは “右” のウィンガーだ。
来夏には27歳となる突破力に優れるウィンガーは、ブライトンを後にして、さらなるステップアップを果たすのだろうか…?