インターナショナルマッチウィークは、様々な選手たちが国のために戦いつつも、コンディション調整が難しい期間だ。リバプールも例外ではなく、多くのプレーヤーたちが各国で戦い、選手によっては2試合をフルで戦い抜いた。
そのうえで、土曜日の早い時間帯のキックオフとなったウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦。アウェイということもあり、開始早々から激しいプレスで自由にボールを回させてくれない。また、トレント・アレクサンダー=アーノルドら主要メンバーがいないことも響いた。
顕著だったのが、選手たちのコンディション不良。中でも、南米まで飛行機で飛び、高所のボリビアでの試合を含め2試合に先発出場を果たしたアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターの疲労ぶりは目立っており、パスミスも多く、本来の姿ではなかった。
後半には3得点を奪い逆転に成功したリバプールだが、同選手はハーフタイムでルイス・ディアスと交代していた。ユルゲン・クロップ監督も苦しんでいたことを認め、45分間だけのプレーにも落胆はしていなかったと明かした。
「前半の良かった点は、後半あんなプレーができるとは思えないほどひどかったことだ。」
「当然、我々は全く違うスタートを切りたかったが、どんな理由があったにせよ、彼らにはそれができなかった。」
「エネルギーレベルが低く、マック・アリスターや他の選手も、苦しんでいるのがわかった。ハーフタイムに5回も交代するわけにはいかなかったから、システムと選手を1人変えて、前線にもう少しスピードを加え、本来のスピードを出そうと考えたんだ。」
「彼(マック・アリスター)は前半、いい場面もあったが、途中交代しても残念がるどころか、むしろ安堵していたよ。」
一方で、散々な前半とは対照的に、相手にチャンスを作らせずに試合を支配した後半のリバプール。終始押し込み、モハメド・サラーについては得点こそなかったが、3つのゴールをアシスト。ドミニク・ソボスライらも長短のパスでチームの勝利に貢献した。
途中から入ったディアスやダルウィン・ヌニェス、ハーヴェイ・エリオットらも活躍を見せた。ドイツ人指揮官は、新しい選手たちも多く、まだ戦術や連携が浸透しきっていないため、安定していない状況にも、ウルブス戦で良いリアクションを見せた選手たちを褒め称えた。
「シーズンはまだ始まったばかりだが、得られる情報はすべて取り入れる必要がある。試合を好転させられれば、シーズンにおいて役に立つが、それに頼ることはできない。」
「試合の前半はもっといいプレーをしなければならない。まだ安定していないし、できることじゃない。新しいことが多すぎる。私はそれに取り組む準備ができているし、選手たちもそうだ。」
「選手たちは白旗を振ろうとしていなかったし、それは良かった。わずかでもいい試合に勝てば、いいシーズンを送ることができる。選手たちは本当によく反応してくれた。」